聖人君子のお兄ちゃんが、チャラ男になったなんて聞いてません!
☆*゚.
「え!ちょっとちょっと、ななちん!!」
目の前の事実が信じられず、思わず隣にいる親友をバシバシと叩いた。
「え、何!?どうしたの、美桜ちゃん!?」
いつも以上にテンションの高い美桜の様子を見て、普段大人しい菜々は体をビクッとさせて怯えたような様子で尋ねた。
晴れて第一志望の高校に合格した美桜は、中学校から仲良しの橋本菜々と一緒に登校しているところだった。
校門をくぐり、校舎を見上げた美桜が発見したものは――
「見て、あの垂れ幕!!」
そう言われて菜々が美桜の指差す方へ目を向けると、部活動で華々しい結果を残した選手たちの垂れ幕が屋上から下がっていた。
「真ん中の垂れ幕!『長距離走個人戦・全国大会3位 堀越 夏樹』って!!」
「う、うん。あれがどうしたの?」
「私が前から言ってた聖人君子のお兄ちゃん!私の憧れの人!その人も堀越夏樹っていうの!!」
「え!?」
美桜の言葉に、菜々も驚きを隠せない。
「え!ちょっとちょっと、ななちん!!」
目の前の事実が信じられず、思わず隣にいる親友をバシバシと叩いた。
「え、何!?どうしたの、美桜ちゃん!?」
いつも以上にテンションの高い美桜の様子を見て、普段大人しい菜々は体をビクッとさせて怯えたような様子で尋ねた。
晴れて第一志望の高校に合格した美桜は、中学校から仲良しの橋本菜々と一緒に登校しているところだった。
校門をくぐり、校舎を見上げた美桜が発見したものは――
「見て、あの垂れ幕!!」
そう言われて菜々が美桜の指差す方へ目を向けると、部活動で華々しい結果を残した選手たちの垂れ幕が屋上から下がっていた。
「真ん中の垂れ幕!『長距離走個人戦・全国大会3位 堀越 夏樹』って!!」
「う、うん。あれがどうしたの?」
「私が前から言ってた聖人君子のお兄ちゃん!私の憧れの人!その人も堀越夏樹っていうの!!」
「え!?」
美桜の言葉に、菜々も驚きを隠せない。