さとうさん。
その場で立止まり
目を細めながら黙る俺。
そいつも何かを感じ取ったのか
立ち止まり
“いや、分からなくて当然だよ?
まあ…クラスはいっしょだけどね…
同じ名前のさとうです。パネルリーダーです。
無気力同士、頑張りましょうね
さとうさん。”
そういうと、ニコリと微笑みを作り
すぐに無表情になり、スタスタとおれの
横を通り越していった。
(怖い…オレの心をよんだのか…)
さらに、背筋が凍るのを感じた。
俺は、その後、
ファミレスについていったが
案の定、無気力で
[そうねー、いいねー、任せるよ!]
の一点張り。結局
ただ居るだけのやつになってたのは
言うまでもない。