ハッキリ言わないで!


***



......み、......み、......なみ



誰かに名前を呼ばれてるような気がして。



──────ツンツンッ。



そのまま、なんか、
頬っぺたを触られてる感覚が.........気がする。



「..................ぅ、う?」



少しぼやける視界の中、
目に映っているのは、水樹くんのソックリさん。



水樹くんは、
まだ、帰って来てるハズないもん。



「うへへ、水樹くん............すき、」



手を繋ぐことも、ハグすることも、
水樹くんとなら、嫌じゃないの.........っ。



ただ、いつも通り、
あまりにも〝ハッキリ〟言われると。



私は、照れちゃうから、ダメなの............

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