ハッキリ言わないで!
「............な、に?どしたの?」
照れながら、水樹くんに問いかけると。
「んー、いや。なんか、可愛いなーって」
「........................っ‼︎」
さすが、ハッキリした性格の水樹くん。
ど直球に爆弾を落とされた............っ。
──────ドキンと。
分かりやすく心臓が跳ねるのが分かる。
「なぁ、小波」
いつも以上の優しい声で、
名前を呼ばれたかと思えば。
水樹くんは、私の方へとやってきて、
──────ギュッと〝手〟を握ると。
返事をする前に........................
「キスしたい、」
今にも消えそうな声で、
そっと、耳元で囁かれた。