ハッキリ言わないで!
【06.】ハッキリ言わないで!
水樹くんと晩ごはんを食べた翌日。
今日は土曜日だから、学校は休み。
水樹くんの家に、
例のごとく、そのまま泊まったから。
起きたのは12時近くだった。
今は、リビングで水樹くんと2人。
この前とは違うけど、
相変わらずゲームをしているところ。
今日は、この前よりも、
調子はいいハズなのに.....................
「むぅ、」
水樹くんには全然勝てなくって。
少々むくれ気味なところ。
「ふっ、」
私を見て、口を押さえながら、
堪えるように、笑う水樹くんの声が聞こえた。
「ぅ、笑わないでよ.........っ、」
私だって、好きでむくれてる訳じゃないのに。