ハッキリ言わないで!
「............みっ、水樹くん?」
水樹くんが、壁の方を向いてしまったから。
私から見えるのは、水樹くんの背中。
私は、思わず.......................................
──────ピトッと。
水樹くんの背中にくっついた。
「.........小波、俺が今、何考えてるか分かる?」
水樹くんのそんな声が聞こえたかと思えば。
次の瞬間。
「んっ.........」
くちびるに温もりが触れて。
目の前には、ドアップの水樹くんの顔。
その温もりは、長く続いてて。
「っ、ぷはっ.........」
やっと、離れた時には思いっきり息を吸った。