推しの歌い手さま~想像してたのと違うんだが…~
○校内見学中。教室に向かう廊下
航太の2メートルほど後ろを歩く穂香。
穂香(ありがとうって言わなきゃ……でも……昨日派手にやっちゃって……気まずいんだよね……)
すると航太が呟く。
航太「はぁ……運動したから疲れた……」
穂香にも微かに航太の独り言が聞こえてくる。
穂香(運動って……手を払っただけやん……)
穂香は心の中でツッコミながら、どうやってお礼を言えばいいか?を考えながら歩いていた。
その時、航太がピタッと立ち止まって、穂香はぶつかりそうになる。
穂香「あっ…急に止まらないでよ~」
航太は穂香に背を向けたまま言った。
航太「大丈夫だった?」
穂香「え……うん」
航太の突然の優しい言葉に、頬を染めて俯く穂香。
穂香(今だ。このタイミングで助けてくれてありがとうって)
航太は考え事をしている穂香の横顔を見つめて話す。
航太「俺より汚い手で触られて大丈夫だった?潔癖症なんだよね?」
穂香「えっ?あ……あっ……うん……潔癖症じゃないんですけども……」
穂香(昨日は汚い手とか言ってごめんなさいっ!!私は潔癖症でも何でもないです……
もう少し泣いてた事を心配してもらいたいです)
航太の微妙に違うニュアンスの言葉に戸惑う。
すると少し前を歩いた航太が振り返ってニコッと笑みを溢して言った。
航太「友達になってよ。高校でできた初めてのお友達ってことで」
こうして、航太は手を差し出してきた。
昨日は無視した航太の手を見て、穂香は少し照れ臭そうに手を握り返す。
穂香「さっきは助けてくれてありがとう。えっと……こちらこそよろしくお願いします」
お礼を言えたと同時に、変な挨拶をしてしまったことに気付いた。
穂香(こちらこそよろしくお願いしますって何??
告白されたみたいじゃん。
最悪なんだがーーーっ!!)
航太の2メートルほど後ろを歩く穂香。
穂香(ありがとうって言わなきゃ……でも……昨日派手にやっちゃって……気まずいんだよね……)
すると航太が呟く。
航太「はぁ……運動したから疲れた……」
穂香にも微かに航太の独り言が聞こえてくる。
穂香(運動って……手を払っただけやん……)
穂香は心の中でツッコミながら、どうやってお礼を言えばいいか?を考えながら歩いていた。
その時、航太がピタッと立ち止まって、穂香はぶつかりそうになる。
穂香「あっ…急に止まらないでよ~」
航太は穂香に背を向けたまま言った。
航太「大丈夫だった?」
穂香「え……うん」
航太の突然の優しい言葉に、頬を染めて俯く穂香。
穂香(今だ。このタイミングで助けてくれてありがとうって)
航太は考え事をしている穂香の横顔を見つめて話す。
航太「俺より汚い手で触られて大丈夫だった?潔癖症なんだよね?」
穂香「えっ?あ……あっ……うん……潔癖症じゃないんですけども……」
穂香(昨日は汚い手とか言ってごめんなさいっ!!私は潔癖症でも何でもないです……
もう少し泣いてた事を心配してもらいたいです)
航太の微妙に違うニュアンスの言葉に戸惑う。
すると少し前を歩いた航太が振り返ってニコッと笑みを溢して言った。
航太「友達になってよ。高校でできた初めてのお友達ってことで」
こうして、航太は手を差し出してきた。
昨日は無視した航太の手を見て、穂香は少し照れ臭そうに手を握り返す。
穂香「さっきは助けてくれてありがとう。えっと……こちらこそよろしくお願いします」
お礼を言えたと同時に、変な挨拶をしてしまったことに気付いた。
穂香(こちらこそよろしくお願いしますって何??
告白されたみたいじゃん。
最悪なんだがーーーっ!!)