推しの歌い手さま~想像してたのと違うんだが…~
航太が手を離して二人は並んで歩き始めた。

航太のいつもの独り言は、穂香が隣を歩いていても続く。


航太「友達になるのに、よろしくお願いしますってなんだろ……?なんか……変な挨拶……」


穂香「友達としてよろしくお願いしますって事だからね?私は友達になるとき、みんなにお願いします。って言うことにしてるんだからっ!!本当なんだからっ!!」


慌てて言い訳を繰り返すと、余計におかしくなる見本のような穂香。

航太は遠くを見つめて頭を掻きながら呟く。


航太「ほーん。変なの。教室に戻って寝よ……」


穂香(どっちが変やねんっ!!
だから……ほーんって何?
学校に来てまだそんなにたってないのに、もう眠いって何?
助けてもらってあれだけど、ちょっとイラってなる……)


こうして二人は微妙な空気のまま教室に戻っていった。




(校内見学中。教室に向かう廊下。終了)


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