推しの歌い手さま~想像してたのと違うんだが…~
(新入生歓迎会当日。朝の教室)
穂香が登校してきて席に到着すると、顔色が悪い。
亜美が心配そうに声をかけてくる。
亜美「穂香大丈夫?緊張してるから。って感じじゃないんだけど」
穂香はマスクをしたままの顔を、しんどそうに上げる。
穂香「風邪引いたみたいで……ゴホンゴホン……」
亜美「大丈夫?保健室で寝てた方がいいんじゃない?」
穂香は横に首を振って拒否する。
穂香「ソロがあるし、急に誰かに代わってもらうとか悪いしね?」
その時、登校してきた航太が机に鞄を置いて、独り言を呟く。
航太「今日は合唱かぁ……だるいなぁ……俺がソロを歌ってもいいけど……面白そうだし……」
思わず穂香はガラガラの声でツッコミを入れた。
穂香「アンタ超音痴じゃんっ!!」
亜美も笑っている中、航太は表情を変えずにまた独り言を呟く。
航太「はぁ……酷いなぁ……頑張って歌ってるのに……」
穂香は申し訳なさそうに、航太を見て謝る。
穂香「ごめんね。冗談だよ」
そんなやり取りの後、航太はポケットからのど飴を取り出して、無表情のまま穂香の机に置いた。
航太「それ。やるよ。元気の出る飴だから」
亜美「元気の出る飴って赤ちゃんかよっ!!」
亜美もやっぱりツッコミたくなる。
穂香も亜美と同じようにツッコミたかったが、のど飴を手にして笑顔を航太に向けた。
穂香「ありがとう」
亜美は不思議そうに穂香を見る。
亜美「なんか素直だね?しんどい時って人に優しくできるよね~?」
風邪を引いている時、極度に疲れている時、愚痴や文句を言う体力を使うのも、もったいないと感じる時がある。という話だ。
ただ穂香の思いは少し違った。
穂香(確かにずっと独り言を言っている変な奴には間違いない。
ただ悪い人ではないんだよね)
穂香は飴を食べて元気を出そうとしてみたが、やっぱり体調は優れないまま、、新入生歓迎会が行われる体育館へ。
(新入生歓迎会当日。朝の教室。終了)
穂香が登校してきて席に到着すると、顔色が悪い。
亜美が心配そうに声をかけてくる。
亜美「穂香大丈夫?緊張してるから。って感じじゃないんだけど」
穂香はマスクをしたままの顔を、しんどそうに上げる。
穂香「風邪引いたみたいで……ゴホンゴホン……」
亜美「大丈夫?保健室で寝てた方がいいんじゃない?」
穂香は横に首を振って拒否する。
穂香「ソロがあるし、急に誰かに代わってもらうとか悪いしね?」
その時、登校してきた航太が机に鞄を置いて、独り言を呟く。
航太「今日は合唱かぁ……だるいなぁ……俺がソロを歌ってもいいけど……面白そうだし……」
思わず穂香はガラガラの声でツッコミを入れた。
穂香「アンタ超音痴じゃんっ!!」
亜美も笑っている中、航太は表情を変えずにまた独り言を呟く。
航太「はぁ……酷いなぁ……頑張って歌ってるのに……」
穂香は申し訳なさそうに、航太を見て謝る。
穂香「ごめんね。冗談だよ」
そんなやり取りの後、航太はポケットからのど飴を取り出して、無表情のまま穂香の机に置いた。
航太「それ。やるよ。元気の出る飴だから」
亜美「元気の出る飴って赤ちゃんかよっ!!」
亜美もやっぱりツッコミたくなる。
穂香も亜美と同じようにツッコミたかったが、のど飴を手にして笑顔を航太に向けた。
穂香「ありがとう」
亜美は不思議そうに穂香を見る。
亜美「なんか素直だね?しんどい時って人に優しくできるよね~?」
風邪を引いている時、極度に疲れている時、愚痴や文句を言う体力を使うのも、もったいないと感じる時がある。という話だ。
ただ穂香の思いは少し違った。
穂香(確かにずっと独り言を言っている変な奴には間違いない。
ただ悪い人ではないんだよね)
穂香は飴を食べて元気を出そうとしてみたが、やっぱり体調は優れないまま、、新入生歓迎会が行われる体育館へ。
(新入生歓迎会当日。朝の教室。終了)