推しの歌い手さま~想像してたのと違うんだが…~
穂香は航太の様子を見て、クスッと笑みが溢れた。
穂香(航太くんも本当はお化け屋敷が怖いんだ……
でも私が怖くないようにって、前を歩いてくれてる。
本当は「大丈夫だよ?」って余裕な感じが良かったけど……頑張ってくれてるんだから、黙ってよっと)
二人がお化け屋敷を歩み進めていき、職員室の前を通りすぎた辺りで背後から
コツ、コツ……
と足音が聞こえてきた。
穂香は航太の手をギュッと強く握ると、航太も握り返してくれる。
しかし二人は脅えたまま、真っ直ぐ廊下の先を見つめていた。
穂香「航太くん……後ろ振り向いた方がいいのかな……?」
航太「……わかんない……せーので振り返ってみる?」
穂香「う……うん……」
脅える穂香の横顔を見た航太が、声をかけようとした時、足音が早くなって近づいてくる。
コツコツコツコツ……
航太「せーのっ」
二人が後ろを向いた瞬間、髪が長くて顔が隠れている白装束のお化けが走り寄ってきた。
穂香(航太くんも本当はお化け屋敷が怖いんだ……
でも私が怖くないようにって、前を歩いてくれてる。
本当は「大丈夫だよ?」って余裕な感じが良かったけど……頑張ってくれてるんだから、黙ってよっと)
二人がお化け屋敷を歩み進めていき、職員室の前を通りすぎた辺りで背後から
コツ、コツ……
と足音が聞こえてきた。
穂香は航太の手をギュッと強く握ると、航太も握り返してくれる。
しかし二人は脅えたまま、真っ直ぐ廊下の先を見つめていた。
穂香「航太くん……後ろ振り向いた方がいいのかな……?」
航太「……わかんない……せーので振り返ってみる?」
穂香「う……うん……」
脅える穂香の横顔を見た航太が、声をかけようとした時、足音が早くなって近づいてくる。
コツコツコツコツ……
航太「せーのっ」
二人が後ろを向いた瞬間、髪が長くて顔が隠れている白装束のお化けが走り寄ってきた。