推しの歌い手さま~想像してたのと違うんだが…~
隣の席の男子「消しゴム落ちたよ?」
机を叩いた勢いで床に転がった穂香の消しゴムを、独り言男子がそう言って拾おうとすると、穂香は一瞬戸惑う表情を見せた。
穂香(可愛くて綺麗な顔……
じゃなくてっ!!)
頭を横にブンブンと振った穂香が、怒った口調で続ける。
穂香「汚い手で私の消しゴムを触らないでっ!!」
穂香は潔癖性なわけではない。
嫌いな男子に消しゴムを触られたくない。という意味で言ったのだ。
隣の席の男「うーん……トイレの後は手を洗ったけどなぁ?」
消しゴムを拾うのをやめて、手のひらを見て呟く独り言男子。
穂香が冷静になって辺りを見渡すと、生徒達の視線に気付き、真っ赤な顔になって俯いてしまう。
隣の席の男「はぁ……ちゃんと手を洗ったのになぁ……酷いなぁ……」
まだ独り言を言っている男子を、チラッと見ると胸の名札に
北澤 航太(きたざわ こうた)
と書いてある。
穂香(そういう名前なんだ?
ってかそんなことどうだっていいっ!!
この人のせいで私が変な人だと思われちゃうじゃんっ!!
学校って第一印象が大切なのにっ!!)
机を叩いた勢いで床に転がった穂香の消しゴムを、独り言男子がそう言って拾おうとすると、穂香は一瞬戸惑う表情を見せた。
穂香(可愛くて綺麗な顔……
じゃなくてっ!!)
頭を横にブンブンと振った穂香が、怒った口調で続ける。
穂香「汚い手で私の消しゴムを触らないでっ!!」
穂香は潔癖性なわけではない。
嫌いな男子に消しゴムを触られたくない。という意味で言ったのだ。
隣の席の男「うーん……トイレの後は手を洗ったけどなぁ?」
消しゴムを拾うのをやめて、手のひらを見て呟く独り言男子。
穂香が冷静になって辺りを見渡すと、生徒達の視線に気付き、真っ赤な顔になって俯いてしまう。
隣の席の男「はぁ……ちゃんと手を洗ったのになぁ……酷いなぁ……」
まだ独り言を言っている男子を、チラッと見ると胸の名札に
北澤 航太(きたざわ こうた)
と書いてある。
穂香(そういう名前なんだ?
ってかそんなことどうだっていいっ!!
この人のせいで私が変な人だと思われちゃうじゃんっ!!
学校って第一印象が大切なのにっ!!)