S h o u t !‐叫べ‐







休み時間が終わって

お母さんと別れた。


そして優輝と一緒に

教室へ向う。


途中で優輝に

「あんな奴等と、関わんな」

と言われた。

「バカが増える」

と鼻で笑って。

そのまま優輝は

教室へ入って行った。



「……ムキィィィ!!

バカが増える!?

あたしをバカって言いたいのか!!

バカの弟なんだから

優輝もバカじゃんか!!

バーカバーカ!!」

と子供みたいに怒る

あたしは……やっぱり

バカ丸出しで。



教室へ入るとザワザワとした

感覚が耳を刺激する。




これからあたし、ずっとこの

学校に通ってこういう風に

過ごして行くのかな。



そのうち友達も出来て

彼氏が出来て、結婚して…

ずっとずっと未来の話だけど。








ねぇ、お父さん。



今、すっごく清々しい。



あたし達、幸せになるよ。






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