侯爵閣下。私たちの白い結婚には妥協や歩み寄りはいっさいないのですね。それでしたら、あなた同様私も好きなようにさせていただきます
侯爵は、わたしが嫁いでからしばらくして王都でのデスクワークに配置替えとなり、屋敷に戻って来た。とはいえ、屋敷にいることも少なくなく、屋敷にいるときには大抵はどこかのレディに会いに行っている。
わたしとすごすのは、公のなにかに夫婦そろって出席しなければならないときだけ。それも、人前ではエスコートしてくれたり側にいてくれるけれど、二人っきりのときには距離を置かれてしまう。
彼に歩み寄ろうにも、わたしに対する拒否ムードが強すぎる。
とてもではないけれど、歩み寄ったり打ち解けたりは出来なさそう。
だから、そうそうにあきらめてしまった。
その方が、彼もいいのかもしれないし。
最初に宣言されてもいるから。ここは追いだされない為にも、分をわきまえてひっそりしている方がいいのでしょう。
わたしとすごすのは、公のなにかに夫婦そろって出席しなければならないときだけ。それも、人前ではエスコートしてくれたり側にいてくれるけれど、二人っきりのときには距離を置かれてしまう。
彼に歩み寄ろうにも、わたしに対する拒否ムードが強すぎる。
とてもではないけれど、歩み寄ったり打ち解けたりは出来なさそう。
だから、そうそうにあきらめてしまった。
その方が、彼もいいのかもしれないし。
最初に宣言されてもいるから。ここは追いだされない為にも、分をわきまえてひっそりしている方がいいのでしょう。