侯爵閣下。私たちの白い結婚には妥協や歩み寄りはいっさいないのですね。それでしたら、あなた同様私も好きなようにさせていただきます
孤独な日々
そんなある日、侯爵が一頭の大型犬を連れて帰って来た。
なんでも、狼の血をひいている元軍用犬らしい。銀色の毛並みが美しく、強くて利口そう。
一目見て気に入ってしまった。
だけど、王宮で犬に一度も接したことのないわたしは、その犬とお付き合い出来るか自信がない。
しかし、その心配は杞憂に終わった。
その犬は、やはり利口だった。自分からわたしにフレンドリーに接してくれたからである。
犬の名は「アージェント・ルプス」。銀色の狼という意味である。
名前が長いので、アージェントのアーとルプスのルをとってアールと呼ぶことにした。
わたしだけの呼び方。ちょっとだけワクワクする。
アールとわたしは、日中一緒にすごすことが多くなった。
自分の寝室の居心地がよすぎてひきこもりがちだったけれど、彼のお蔭で日中は庭やテラスですごすことが多くなった。
なんでも、狼の血をひいている元軍用犬らしい。銀色の毛並みが美しく、強くて利口そう。
一目見て気に入ってしまった。
だけど、王宮で犬に一度も接したことのないわたしは、その犬とお付き合い出来るか自信がない。
しかし、その心配は杞憂に終わった。
その犬は、やはり利口だった。自分からわたしにフレンドリーに接してくれたからである。
犬の名は「アージェント・ルプス」。銀色の狼という意味である。
名前が長いので、アージェントのアーとルプスのルをとってアールと呼ぶことにした。
わたしだけの呼び方。ちょっとだけワクワクする。
アールとわたしは、日中一緒にすごすことが多くなった。
自分の寝室の居心地がよすぎてひきこもりがちだったけれど、彼のお蔭で日中は庭やテラスですごすことが多くなった。