婚約破棄されたらエリート御曹司の義弟に娶られました。
煩悩を取り払い、頭からうぱおのTシャツを被せて着替えさせる。
スカートのホックも外して、静かに足から引き抜き、ストッキングも脱がせた。
「ん……っ」
妃乃はピクリと反応したが、目を覚ますことはなかった。
熱のせいで蒸気した赤い顔、無防備に晒した肢体はあまりにも扇情的で艶めかしい。
特に投げ出された白い足は、自分がそうさせたとはいえ、一枚の布しか纏っていない。
じっと見つめていると、内側から熱情が込み上げてくる。
――ヤバい、マジでこれは目に毒だ……。
煩悩を押し殺し、脳内でうぱおのアホヅラを思い浮かべながら下も履かせた。
これは不可抗力!!
でも寝てる間にヤベェことしてる気分になる……!!
自分自身の熱を無理やり抑え込み、さっきコンビニで買った冷えピタを額に貼った。
首元を濡れたタオルで冷やしてやる。
後はこのまま寝かせてやった方がいいか……。
「妃乃、また後で様子見に来るから」
そう言って部屋から出ようとすると、くいっと服の裾を掴まれた。
「……いかないで……」
鼻上まで布団を被り、潤んだ瞳で見つめてくる妃乃。
立ち上がろうとしていたが、膝からガクンと折れ曲がる。
なんだそれ……かわいすぎないか……!?