あなたと私のすれ違いかくれんぼ
あなたの香り
「るき……どうして。」
私が聞いても何も答えてくれない
でも確かに、るきはここにいる。
遡ること二年前
高校一年生の春
「60秒経った!るき探しに行こ〜っと」
るき昔っから桜好きだよね〜
勘だけど桜の木の裏に隠れてそうw
な〜んて思いながら
ぶらぶら探してたら
ドカンと大きな音が聞こえてきた
みんなそっちの方を見て固まっている
軽い気持ちで近寄ってしまった
そこで重い現実を見てしまった
「る…き?るき!るき!ねぇってば!
るき!お願い!目を開けて!ねぇ!起きて……
お願いだから、るき……ドサッ」
ピッピッという音で目が覚めた
「っっっ!るき!!はぁはぁ……」
ここは…病院。
なんで私はここに
そんなこと考えてる場合じゃない
るき!るきはどこ、どこにいるの。