ココロノカケラ
動揺《悠紀side》
「悠紀、こちらがほのかさんだ」
彼女と出会った時、鼓動が高鳴ったのを感じた。
……なんだ?
お見合いとは言えない、小さな食事会で、俺達は出会った。
最近、見合い話がいくつか浮上してうんざりしてた頃。
今日も半ば投げやりな気分で、親父に付き合っただけ。
会社関係だと無下にも出来ない。
まだ俺は25だぞ。結婚とか早ぇだろ…
確かに、付き合ってる女がいるわけじゃない。
だけど、今は仕事が楽しくて考えられない。
ため息を尽きながら向かった。