ココロノカケラ


「……情けねぇ…」



「俺…情けねぇよな。君に言わせてばかりで。
俺も…親とか、会社とか……そんなんどーでもいい」



悠紀さん…



「俺も君が好きなんだ」





「……ほんと…に…?」



夢みたい。





「…泣かせてごめん。
ずっと…一生大事にする」



前が…見えないよ…




「…おいで?」




そう言って広げた腕に




あたしは包まれて。




悠紀さんの少し速い鼓動に



すごく



すごく安心した……







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