私の彼は御主人様
『くくっ…』


皇が笑った。


『何よりお前、律に』


『皇様』


『いや、無粋な事は言うのはよそう…ルシルもお前も、そして俺も、人間界には縁があるらしい』


『…』


『とりあえず封印は二度は出来ない。もしやったとしてもお前の体が耐えきれないだろう。お前自身の力でルージュを抑えろ』


『命に代えても』


『では 俺は行く。これからの事は追って連絡する。ハンターに気をつけろよ』


そう言って皇は姿を消した。


ノワールは深く息を吸うと。


『お前の好きにはさせない…ルージュ』


拳を強く握りしめた。




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