私の彼は御主人様
『来たか、律』


ノワールが笑った。


始めは冷たいと思っていたグレーの瞳。


優しくあたしを見詰める。

ああ。そうだったのか。


やっと分かった。


血をあげたのは。


恩人だからじゃない。


あたし。


この人の事。


すごく。


好きなんだ。




< 124 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop