私の彼は御主人様
奴がジリジリ近づいてくる。


唇から牙のような物が見えた。


『容姿はどうであれお前の血は旨そうだ』


『ひいいいっっ! もう駄目っ! 』


気が付くとノワールの腕の中に居た。


『最近の人間の女はなかなか旨い血がなくてな。久しぶりだ』


(こーいう時誰か助けに来てくれないのっ)


ほら、よくお伽噺である白馬に乗った王子様的なっ…。




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