私の彼は御主人様
『さて、まず母さんの事だが』


そう言って父さんは話始めた。


『母さんは先読み、と言う力があってな。未来を予知する能力があった』


『先読み? 』


『ああ。そして母さんは魔界から人間界に来て、私と知り合った』


『ええっ!父さん…じゃあ』


『律の母上は魔界の住人か? 』


ノワールが言うと父さんは寂しそうに笑った。


『そうだ。母さんが死んだ時、後悔したよ…人間界が合わなかったんじゃないか? 無理させたんじゃないか? って』




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