私の彼は御主人様
ノワールの熱を持った指があたしの唇に触る。
『少し痛むぞ』
すっ…と横に指が動くと同時に軽い痛みがした。
『…っつ』
鉄の味、唇が少し切れてるみたい。
今度はノワールが自分の唇に親指を滑らせた。
深紅の血。
なぜかルージュの瞳を思い出し切なくなった。
『少し痛むぞ』
すっ…と横に指が動くと同時に軽い痛みがした。
『…っつ』
鉄の味、唇が少し切れてるみたい。
今度はノワールが自分の唇に親指を滑らせた。
深紅の血。
なぜかルージュの瞳を思い出し切なくなった。