星空の下で
点滴がようやく終わった千洋と
華恋たちと一緒にリビングで
集まって話す。
俺は気になって
いたことを訊いた。
「そういえば、
華恋って千洋みたいに
関西弁使わないね。」
華恋はぼそりと言った。
「…喋れるけどあんまり言葉で
良い思い出ないんだもん。」
なるほど、
千洋に続き、華恋も何かを
抱えているようだ。
「そっか…華恋が
話したくないならいいや。
話せるときで。」
「おいおい、それは
お互い様やろ。」
千洋の一言で皆笑った。
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