星空の下で
「こんばんは。」
「…こんばんは。」
俺は恐る恐る返事を返した。
「俺は高槻宏哉(ひろや)。
こっちは妻の映美(えみ)。
君を引き取りたくて
ずっと待って居たんだよ。」
「そうなんですか…?」
「ずっと前から引き取る意向は
園長に伝えておいたんだけど、
夫婦じゃないと
引き取れないと言われてね。
ちょうど、付き合っていた
彼女が居たから
結婚したんだよ。」
「宏哉くんたらね、
指輪も結婚式も
後回しで、結婚しようって。
笑っちゃった。」
映美さんはクスクスと笑った。
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