星空の下で
命日
そんな中、俺は一年のうちで
一番嫌な季節を迎えていた。
両親の命日が近付いている。
命日の前日辺りから命日にかけて、
俺は悪夢を見る。
起きた後は、
汗をびっしょりかいて、
呼吸も荒く、とにかく最悪。
見せなくて良いんだったら
見せたくなくて、
でも誰かが一緒
じゃないと眠れないし、
眠ったら眠ったで大変だし。
施設にいた時は
まだ大部屋だったから平気だった。
映美さん達に
迷惑をかけるわけにも
行かず、俺は悩んでいた。
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