生きてごらん。

2章 だきしめた。

ボクは、抱きしめた。



苦しみを、抱きしめた。





「ボクも、苦しい!体の血は止まらなくってっ!

さっき、爆弾が降ってきて、それでもボクは 

っ!生きていた・・・・・・!心が、絞られてい 

る!とっても、苦しいんだっ!!!!!」






苦しみは、ボクを抱きしめてくれた。




「ボクも、同じ・・・・・・」



春はまだ早い。


だけど、春がきた・・・・・・。



そんな気がした。










あれから、どれくらい経っただろう?
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