チカ先輩のお気に入り。
「寂しいね」
「え……?」
「雪桜ちゃんと一緒にいたいのに」
「な……っ!」
残念そうに肩を落としたチカ先輩に身体の体温が上がる。
な、なにそれ……っ、一緒にいたいって……っ。
それに、寂しいだなんて。
私も思ってたなんて、言えるわけない。
「テスト勉強のお礼として、テスト終わったらご褒美ちょーだい」
「ご、ご褒美……?」
「癒してほしい」
「え、私で……?」
「雪桜ちゃんじゃなきゃダメ」
癒す、だなんて……私でいいのだろうか。
でも、勉強教えてもらったわけだし断れるわけない。
そう思って、わかりましたと素直に頷いた。
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「雪桜おはよー!!」
「おはよう!まやちゃん花菜ちゃん」
学校に着いて教室に入ると、スッキリしたような顔をする二人がいた。
なんか……清々しいな。