チカ先輩のお気に入り。




今はまやちゃんがトイレに行っていて、私と花菜ちゃんで待っている状況。


「花菜ちゃん爆睡してたね」

「テスト全部埋めて寝た」

「全部埋めたんだ……すご」


テスト中、私の視界に入る位置にいる花菜ちゃんは爆睡していて。
一応全部埋めてたんだ………。

そう二人で話しながらまやちゃんを待っていると、


「雪桜……!!花菜……!!」


バタバタと走ってくるうるさい足音が聞こえて。
バン!と教室のドアを開けたまやちゃんは興奮したように私たちの名前を呼んだ。


「な、なに……?どうしたの?」

「落ち着け真綾」


息切れしているまやちゃんに声をかけると、勢いよくパッと顔を上げて。


「知佳先輩、女全員と関係切ったらしい……!!」

「え……ええ……っ!?」


まやちゃんの言葉に、驚いて大きい声が漏れる。



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