チカ先輩のお気に入り。
そうメッセージが返ってきた。
……嬉しいな、心配してくれるの。
それに少しキュンと胸が高鳴る。
でもやっぱり帰りたかったのは本心だ。
はぁ、とひとつため息をつくとちょうど私のところに二人がやってきた。
「どうした雪桜、行かないの?」
「急用できちゃったみたいで……」
「まじか。じゃあうちらと帰る?」
「うん……!」
二人の言葉に大きく頷くと、そんな私を見て二人は笑った。
「最近の雪桜さ、帰りのSHRが終わったあとすごく楽しそうだったよ」
「え?」
「知佳先輩と出会った頃とかは本当に嫌そうな顔してたのに、最近は真逆だなって思ってた」
「……そうなんだ」
そんなに私顔に出てたの……?
なんだか少し恥ずかしくて照れてしまう。
「じゃあ帰ろ!てか、なんならどっか寄る?」
「いいじゃん、久しぶりになんか食べようよ」
「行きたい!!」