チカ先輩のお気に入り。




チカ先輩への気持ちがなんだったのかで悩んだり、女の人の存在にマイナスな感情になったり、それが恋だとわかったり。

すっきりしたこともあれば、モヤモヤしたことも沢山あってストレスになっちゃってたのかも。

まやちゃんが私から離れて私の席に戻る。


「…あのね、朝のSHR終わったあとに知佳先輩と夏目先輩が来て私たちに雪桜が保健室にいるって教えてくれたんだよ」

「そうそう。しかも、雪桜のことを考えてくれたのか周りの女の子の視線を気にしない場所に呼び出してくれて」

「また雪桜が女に嫉妬されて傷つかないようにって」


二人が、あの日のことを話してくれて。
そんな小さな気遣いに、きゅんとして胸がいっぱいになって。
……ちゃんと考えてくれてたんだ。


「もうめっちゃ好きじゃんーってなって」

「…っうん」

「いや違うよ。雪桜がじゃなくて、知佳先輩が」

「……?」



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