チカ先輩のお気に入り。




……そっか、すごいなあチカ先輩は。
家族思いなんだね。

そのまま廊下を歩くと、ひとつの部屋の前で止まって。
またカードキーを取り出すと鍵を開けてドアを開けてくる。


「どうぞ」

「お、お邪魔します……」


緊張しながら、チカ先輩の家の中に入る。

……うっわ、広……めっちゃ綺麗だし……。
整理整頓された、白と黒で統一された部屋。
チカ先輩らしくて、まじまじと見てしまう。


「雪桜ちゃん、一旦お風呂入ろうか」

「え……っでも、」

「風邪引いちゃうよ、俺もその後にシャワー浴びるから」

「……っ、いいんですか?」

「いいよ。それとも一緒に入る?」


お言葉に甘えて……と思っていると。
とんでもない爆弾発言をしてくる。


「……〜〜っ!!」

「真っ赤だね、可愛いよ」

「…っうるさいです!!」




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