チカ先輩のお気に入り。
確認してから歩き出したチカ先輩の後を着いて行って家を出る。
マンションの外を出て駅に向かおうと歩き出した時。
横にいたチカ先輩が、さりげなく私の手を繋いで。
……っ!手、繋いでる……っ。
パッとチカ先輩の方を見ると、その視線に気づいたチカ先輩は、
「ん?どうした?」
と優しく笑いかけてくる。
それに、キュンとしながらもチカ先輩に笑って返す。
私だって、チカ先輩ドキッとさせたいもん……!
「…好きです!」
「……っ」
「へへっ、チカ先輩顔赤いですよ!」
「……やられたな」
急に、好きって伝えたくなって。
伝えてみると、不意を突かれたからか驚いた顔をしてすぐ赤くなっていった。
……貴重な赤面ゲットじゃない……っ?
「……だめだよ雪桜」
「……?」
「外だから、抱きしめられないでしょ」
「……っ」