チカ先輩のお気に入り。
まだまだお子ちゃま
「「付き合ったあ……っ!?」」
その次の日の朝から、二人の驚いた声が鼓膜を揺らした。
思わず二人の口を手で塞ぐ。
「しーっ!」
「いやいやいや……ほんとに!?」
「興奮せずにはいれないよ」
まやちゃんと花菜ちゃんは、目を見開きながらどこか嬉しそうにそう言って。
「やっと……やっとかあ……よかったね雪桜……」
「長かったよね……明らかに両思いだったのに」
「え……そんなにわかりやすかった?」
「知佳先輩とか好きオーラダダ漏れよ」
嘘……私全然わからなかったのに。
「…てか、知佳先輩の家に行ったにも関わらず手出されなかったのか……すごいな知佳先輩」
「えっと…っあはは」
「そんだけ雪桜のことが好きってことだね。うちらも安心できるわ」
二人がそう言って私も頷く。
そう考えると、私すごく幸せ者なのかも……。