チカ先輩のお気に入り。




私の上に跨るチカ先輩と目が合う。
溜まった涙が瞬きと同時に落ちて。

それを親指で優しく拭ってくれる。


「……っ、やば、その顔可愛すぎるんだけど」

「…うぅ、恥ずかし……っ」

「はいはい、隠すな」


ぼーっとチカ先輩を眺めていると、そんな言葉をかけられて。
思わず顔を隠そうとするけど、また腕を掴まれてしまう。


「…少し休憩させてあげるよ」

「え、どういう……」

「まだ終わってないよ?」

「へ……っ!?」


お、終わってないってことは……っ、またするの……っ!?
チカ先輩の口から飛び出した言葉に、かああっと顔が熱くなって。
それにニコニコと笑っているチカ先輩。


「もう休憩できた?」

「え……っ、早……っ!?」

「はい黙って」

「…っんん!」


思ったよりも短い休憩に驚く。
そしてまたさっきと同じ表情に変えたチカ先輩は、私の唇を奪った。



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