チカ先輩のお気に入り。

みんなすごく近くて嬉しいんです！！
なんていう私の話を、楽しそうに聞いてくれるから。
本当に居心地良くて、楽しい。


「でも雪桜」

「はい」

「三好くんとは距離近くなりすぎちゃダメだよ」

「……っ！えへへ、はい！」


たまに見せる嫉妬がたまらなく嬉しくて。
思わず顔が緩んで返事をすると、チカ先輩の手が私の頬を掴んで。


「……っぶへ」

「何笑ってるの？そういうとこ可愛くないね」

「な……っ！ひほひ！」

「なんて？」


ひどい！って言ったんです……！
それに、嫉妬されると嬉しくて感情が顔に出ちゃうんですよ……！しょうがないんです！

少し黒い笑みを浮かべたチカ先輩に対抗する。
付き合い始めてから月日が経っても、毒舌は健在です。


「…っぷは！」

「ふ…っ、嘘嘘。全部可愛いよ、ずるい子だね」

「……っ」