チカ先輩のお気に入り。
刺激が強い
「や、やばい……っ!!遅刻する……っ!!」
次の日の朝。
簡潔に言う。寝坊だ。時間がない。
朝起きたら家出る時間の十五分前。
電車の時間もあるので遅れる訳にはいかないのだ。
ご飯食べてる場合じゃない……っ!!うわもう最悪髪縛る時間すらもないじゃん……っ!!
朝からバタバタと家の中を走り回り、着替えて準備をする。
「言っておくけど、私一回起こしたわよ。いつもより起きるの遅いから声かけたけど、無視したのあなただからね」
「全然気づかなかったよ、もうぐっすり夢の中だったよ」
「喋ってないで準備しなさい」
「話しかけてきたのお母さんじゃん……っ!」
私が急いで準備している横で、呆れながら話しかけてくるお母さん。
「朝ご飯いらない?」
「うん、いらない……!!」
私にお弁当を渡したお母さんは一応確認してくる。