偶然?必然?運命です!
序章
月城家は住む場所を転々と変える。
何かから逃げるように……。
その理由を私、月城家長女、月城玖遠は知らない。
新しいところへ行くのは、色々な人と知り合えて仲良くなれて、楽しくて嬉しいかったから理由なんて知らなくても良かった。
でもまさかっっ。
今度の引っ越し先で
運命の出逢い・運命の恋
が待っていたなんて!!
これが初恋っっ。
「あだっ」
「え?語彙力がないって?」
「あ」
「そんなこと言わないでよ、璃遠〜」
私は可愛い可愛い妹を抱き上げる。
もうすぐ一歳の妹と何故か会話が出来るのは、私達姉妹の二人だけの秘密だ。
「ねぇ、璃遠。ここからもう引っ越したく無いんだけどどうしたらいいと思う?」
「あー」
わからない、と首を横に振られる。
「だよねー」
一歳に何を聞いてるんだ、私は。
まっ、今は引っ越しのことより、岸井くんと両想いになるべく頑張ろう!!
「あー!!」
「うん!!お姉ちゃん、頑張るよー!!」
妹の声援に私は璃遠を抱いてない方の手を空に向かって突き上げた。
何かから逃げるように……。
その理由を私、月城家長女、月城玖遠は知らない。
新しいところへ行くのは、色々な人と知り合えて仲良くなれて、楽しくて嬉しいかったから理由なんて知らなくても良かった。
でもまさかっっ。
今度の引っ越し先で
運命の出逢い・運命の恋
が待っていたなんて!!
これが初恋っっ。
「あだっ」
「え?語彙力がないって?」
「あ」
「そんなこと言わないでよ、璃遠〜」
私は可愛い可愛い妹を抱き上げる。
もうすぐ一歳の妹と何故か会話が出来るのは、私達姉妹の二人だけの秘密だ。
「ねぇ、璃遠。ここからもう引っ越したく無いんだけどどうしたらいいと思う?」
「あー」
わからない、と首を横に振られる。
「だよねー」
一歳に何を聞いてるんだ、私は。
まっ、今は引っ越しのことより、岸井くんと両想いになるべく頑張ろう!!
「あー!!」
「うん!!お姉ちゃん、頑張るよー!!」
妹の声援に私は璃遠を抱いてない方の手を空に向かって突き上げた。
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