偶然?必然?運命です!

ドーンッ!!




頭の中で、岸壁に波がド派手にぶつかる映像が。



こっ、これって


これっていわゆる



彼シャツ!?



彼シャツってやつですか!?



彼氏がいたことないから知らんけど!!



って、落ち着けーーっ私!!




バチーーンッ!!




「お……おい」


「大丈夫です!!」



私は己の頬を両手でおもいっきり叩き、正気を取り戻す。



突然の私の凶行に、びっくりドン引きの様子。


マズいマズい。



「風邪をひきますよ?私は大丈夫ですから……」




お返しします。



とTシャツを差し出す。




勝った!!


理性が勝ったぞーー!!




「いいから着ろ。はい、万歳」


「ば……万歳?ぼへっ!?」




言われた通り、万歳をするとズボッとTシャツを着せられてしまう。



わぁああああっ。


大きいっ。


柔軟剤の匂いかな?


良い匂い!!

























って、違ーーーーう!!




「オムツもあったぞ」


「あっ、ありがとうございます!!」




良かった!!


璃遠のオムツ!!




「じゃあ帰るか。送っていく」


「えっ!?」


「なんだ?嫌か?」



不機嫌そうに聞かれ、おもいっきり首を横に振る。



いやなんてそんな……
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