偶然?必然?運命です!
なっ……なんとかパンを飲み込んだ。
三途の川が見えたよね。
おもわずその川の水を飲んでやろうかと思ったよね。
いやー、走りながらパンなんて食べるもんじゃないわ。
なんて当たり前のことを、ほとんどの人はやらないことを真剣に考えていたら学校が見えてきたのだけど……
嘘でしょ!?
もう門が閉まってるのですが!?
腕時計を見ると時刻は八時二十六分。
周りに生徒は居ない。
だから早めに閉めたのかな。
しかしっ、裏門まで回ってる時間はない。
そしてこんな時のために私。
下見をしておりました!!
一箇所、なんの用途で置いてあるのかはわからないけど木箱が置いてある所があって。
それに乗れば塀を越えられそうなんだよね!!
頭は良くないけど、運動神経には自信あり。
いけます!!
弁当も入ってないので、守るべきものもないリュックを塀の中に放り投げる。
「うぉっ!?」
……うん?何か声がしたような?
なんて思うも止まることなく木箱に飛び乗りジャンプ。
塀の上に手をかけ、二・三回壁を蹴り塀を飛び越える。
よっしゃあ!!
後は華麗なる着地を。
百点満点を見せてやるわ!!
意気揚々と着地地点に視線をやった
その時……
目が合ったよね。
「「……」」