叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

 「織原さん?初めまして。ツインスターホテルの経営をしている中田鷹也です」

 やはりオーナーだった。そんな気がした。

 「初めまして。織原由花です。このたびはご依頼頂きありがとうございました」

 そう言って、名刺を差し出し礼をした。

 素敵な笑顔を向けられたが、何か面白そうに見ている。何なの?

 「あ、あの。うかがっていいでしょうか?どうして私をご指名頂いたのでしょうか?こちらのホテルはうちの流派では初めてでしたので……」

 「そうですね。立ち話もなんだから、こちらへどうぞ」

 そう言って、彼について行くとバックヤードに入り、支配人応接室というところへ通された。
 ホテルのリビングのようなゆったりした造りになっている。
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