叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する
「もう、お仕置きとかやめて。でも、気持ちは嬉しい。本当にありがとう。お言葉に甘えて色々聞いてしまうかもしれない。よろしくお願いします」
頭を下げた。すると、じっと見ている。え?
「由花。他人じゃないんだから、甘えて欲しい。心配なんだ」
「……でもありがとう。お礼くらい言わせてよ」
「ああ、そうだな。素直な由花は可愛いから、そのままでいろ」
「……もう」
「それで、さっきも言ったが受付の仕事は一旦お休みにしよう。同僚の人には明日秘書のほうから説明させる。シフトについても誰か別な人を一時的に入れるかもしれない。あとで君からも同僚には電話なり、メールなりしておいてくれ」
「わかったわ。せっかく慣れてきたのに。迷惑ばかりかけてしまう。落ち着いたら本当は戻りたいけど……」