叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する
「いいんだ。もう急がないことにする。俺を頼りにすると言ったお前の言葉だけで俺は嬉しい。それにお前が大変なとき側にいてやれるだけで十分だ。あと、女のひとり暮らしは心配だから、俺の所に越してこないか?」
冗談に決まってる。何その目。楽しそう。
「何言ってるのよ、ふざけないで」
ニヤニヤ笑っている。
「お前のことをおばあさまから頼まれたんだからな。俺はきちんとお前を守らないといけないんだよ」
「……そんな大丈夫よ。子供じゃあるまいし」
「馬鹿だな。子供じゃないから心配なんだろ?狼に食われるぞ」
「私を食べる狼なんていないから……」