叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する
「由花。明日病院行くときも車回してやる。連絡しろ」
「大丈夫よ。心配しないで。でも何かあったら連絡するから……一番にね」
玖生さんは満足げにうなずいた。
「約束だぞ、何事もすぐに連絡しろ」
そう言うと、車から一緒に降りて玄関へ入るのを見届けてくれた。
彼がいて良かった。彼の優しさを利用しているようで罪悪感もある。
でも彼なしで今はいられない。そう痛感した一日だった。