叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する
話を聞いてみるとお父さんとお母さんが事故に遭い、お父さんはすでに亡くなり、お母さんが目を覚ましてくれないと泣いていた。
俺は持っているハンカチを貸して涙を拭いてやった。そして名前を聞いた。
お花を生ける人になる。お父さんみたいになると言っていた。
「……おばあさま。彼女ともう一度会いたいので、連絡を取りたいんですが携帯お借りしていいですか?」
「え?ええ!?玖生、彼女に叱られて名前も教えてもらえなかったんでしょ?それは無理じゃないの?」
「いや、俺は彼女がなんとなく気に入ったので……友達にしてもらおうかと」
「……あなたったら。よくわからない子ね。あなたがいいという女性はすべて袖にして、あなたを嫌いだという女性を気に入るって何なのかしら?」