叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

 「玖生さんに聞いていらしたんですか?」

 「ふふふ。ずいぶん自信があるのね。違います、清家のおじいさまに詳しく伺って、連絡させて頂いたの」

 「わかりました。いつがいいですか?」

 翌日の昼。待ち合わせた。

  「突然なのに会ってくれてありがとう」

 洗練された美人だった。そして、目に力がある。自分に自信があるのだろう。海外でずっと働いていると聞いて、そのせいだろうと感じた。

 「私のこと聞いていたから会ってくれたのよね?」
 
 「はい。総帥が玖生さんに勧めている縁談と聞いていますがあっていますか?」

 彼女はにっこり笑った。
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