叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する
就職斡旋
あの紹介から数日後。
祖母は清家の大奥様から謝られたと言っていた。まあそうだろうなとは思っていたので、笑っていたらそうじゃないという。
「どうしたの?」
「玖生さんがお前のこと気に入ったんですって。どういった風の吹き回し?あんなだったのに、庭で何があったの?」
「……気に入ったって言った?」
「そうよ。どうなの、あなたは友人にもなれそうにないってひどい評価だったじゃないの」
「……だって事実だもの。まず、何というかとっつきにくい。違う世界の雰囲気がありあり。玖生さんってよほど人嫌いなのね。何考えてんのかわからない」
要するに私が言い返したからそれが面白かっただけよね。
「気に入ったというのは違うと思う。私をやり込めたいのかもしれない。仕返ししたいとか」