叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する
「もしかして、須藤さんも結婚するの?受付辞めるつもりなんですか?」
二人は顔を見合わせている。
「……仕事を辞めてお店を手伝うか考えているの。それと、実は妊娠したみたいで……まだ、誰にも言ってないのよ」
「ええー!?おめでとうございます、私より、ずっとおめでたかったじゃないですか!」
二人は苦笑い。私はふたりの結婚式にはブーケなどお花を作って必ず贈ると約束し、別れた。
アメリカへ行く清家の皆様は普通の飛行機ではなかった。
プライベートジェットなるものに初めて乗った。中は……とにかくすごかった。
ファーストクラスだって乗ったことないのに……。
こんな人達のところへお嫁に行って私は大丈夫なのか、今更ながら心配になった。
パーティーでは余興として花を皆様の前で活ける実演もすることにした。私という人間を知って頂くのに一番いいと思ったから。そして、日本の華道に興味を持ってもらえると嬉しいから……。