叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

 「由花、上出来だ。惚れ直したぞ」

 「……玖生さん、きちんとお断りしてくれてありがとう。嬉しかった」

 玖生は彼女を抱き寄せ、耳元で「俺にはお前だけだ」と囁くと頬へキスした。
 見ていた人がはやし立てる。

 「もう、やめて……」

 「何が?ここはアメリカだ。キスなんて挨拶だ。赤くなってるのは由花だけだぞ」

 パーティーは無事に進み、終わりに近づいた。

 「おじいさま、おばあさま。この後はもう失礼していいですか?」

 玖生が由花の手を握って挨拶に行った。
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