叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する
「結婚式の話もあるし、今日は由花を泊まらせると話してある。実家はお手伝いさんに泊まってもらうから安心しろ」
恥ずかしくて一緒にいる秘書の人の顔が見られない。
「玖生様、別人のように甘くなられましたね。見ていられません」
すると、秘書の人がここで失礼しますと笑いながらいなくなった。
「……甘いのは由花にだけだぞ」
そう言うと、手を握られて引っ張られた。
「これからはずっと一緒だ、未来の奥さん」
「はい、私の未来の旦那様……」
ふたりは荷物カートを壁にして曲がり角で隠れるようにキスをした。
fin.